スペイン紀行

スペインあれこれ

アルカサルに入ってみよう Ⅱ

二階からパテオ・デ・カセリアを望む、敷石の美しさは素晴らしいですよね。

では階段で一階へ降ります、アルカサルにはタペストリーのコレクシオンも見物の一つです。

完璧に保存されたタイルは現在工場で生産されているタイルの基礎となっています。

壁の漆喰は素晴らしいデザイン、アラビア文字でアランブラにも書いてある「アッラーは偉大なり」と書いてあるらしい。

イスラーム建築が保存されているのはペドロ1世のお蔭ですね、ペドロ1世には何かと言われますが、歴史の保存に関しては素晴らしい仕事をしましたね。

私はグラナダのアランブラには何度か行きましたが、タイルの保存状態に関してはセビージャのアルカサルが断然上です、現在まで500年残っているのはスペイン内戦を経て奇跡ですね。

パテオを取り囲むPirar(柱)はPalma(ヤシの木)を表している、スペインにはPalma (ヤシの木)は南部の海岸地域にしかありませんが、アラビアの王達は故郷アフリカを思い水とヤシの木を建物に入れたのでしょう。

漆喰の溝部分に残るアラビアン・アスール(アラビアの青)、建築当初は素晴らしかったでしょうね。

手の込んだ建物の美しさは筆舌に表しがたく是非現地でご覧ください、写真をご覧ください。            

一通りアルカサルを見て周るのには約1時間もあればシッカリ観れます、私はタップリ2時間掛りますが、何度も入りますがその度に新しい発見があります、前のアルカサル旅行記にも書きましたが、マーキュリーの池が落ち着いてイイですよね。

Patrimonio Nacional Delegacion(国家遺産委員会)国の宝ですね、日本で言う国宝です。

さてそろそろアルカサルを出る事にします、ココからのヒラルダの塔がベストショットですね、もちろん冬でないとナランハ(オレンジ)は生っていませんが。