スペイン紀行

スペインあれこれ

Cesar Las Ventasで夕食

スペインで一番格式の高いプラサ・デ・トロス(闘牛場)、ラス・ベンタス闘牛場で闘牛を観た帰りに、ぜひ寄って夕食を食べて帰りたいのが「Cesar Las Ventas」、先ほどまで死闘を繰り広げていた牛がテーブルの上に、ラス・ベンタス闘牛場を出て、信号を渡った所に在るレスタウランテ。

闘牛の興奮冷めやらぬ間の食事にはベスト・チョイス、この店にはマタドールも訪れる有名店、折角マドリーまで来て闘牛を観たのなら此処でしょう。

ちょっとミス・チョイスのパエジャ、この日はど~してもお米が食べたかったので!、でもそんなに悪くはなかったですよ。

やはりバカ・コン・パタタでしょう、?バカって馬鹿にしたんじゃないですよ、バカ(雌牛)の事なんです、チョット話を面白くする為バカと書きましたが、この店で出るのは雌牛ではなく雄牛(トロ)なんですがね。

カルネ・コン・ウエソ・イ・パタタ、カルネは肉、ウエソは骨、パタタはジャガイモなので、骨付き肉のジャガイモ添えとでも訳せばいいのでしょう。

言わずと知れた「ガスパチョ」、最近の暑さにはこれが一番。

クレマ・カタラナ。

「サンディア」スペインの西瓜はあまり美味しくないのですが、夏は西瓜を食べないと私的には夏が来ない、スペインのサンディアであっても。

コリーダ(闘牛)が終わる時刻には店は一杯です。

この店に飾られている牛は片耳が無い、何故かと言うと勇敢に戦ったマタドールに、果敢に戦い果てた牛の耳をマタドールに与えられる、そして選ばれた牛のみが剥製となり飾られる。

この牛の剥製は売り物です、この剥製を買った方は隣の戦ったマタドールの写真も付いて来ます。      

闘牛はスペインの文化であり伝統でもあります、私の知っている知識では闘牛は貴族のスポーツで、馬に乗り槍で牛を突き殺すスポーツだったようです、ある時アクシデントで馬が倒れ貴族が危険になった時、見ていた一般市民のロメロが布を振って貴族を助けた、今でもロンダに在るレスタウランテに名前の残る、「ペドロ・ロメロ」が闘牛を確立したと聞いた事があります。              

フランスに近いカタルーニャでは闘牛が禁止されました、フランスの動物愛護団体が虐待と運動したため伝統が消えました、そのフランスが鴨に無理やり食べ物を与え、鴨の肝臓を肥大させフォアグラを作る様な虐待をしている矛盾をしている、闘牛も牛をシッポまで全て食肉として頂きます、闘牛の牛は戦う名誉も与えられ剥製にまでなる、文化として永く続く事を祈るばかりだ。