スペイン紀行

スペインあれこれ

京都疎水(キョウト・ソスイ)

「疎水」とは聞き慣れない言葉ですよね、京都にお住まいの方は耳慣れた言葉ですが

疎水は明治維新後に都が京都から東京に移り、京都の人口が減少し京都の衰退危惧した新政府が上水道・水運・発電を目的とし琵琶湖疎水を計画、1885年着工琵琶湖三保ヶ崎から鴨川までの区間1890年に完成。

写真は南禅寺境内の疎水の出口

水道橋で有名なのはスペインのセゴビアに在るローマ・水道橋ですが、日本の京都にも水道橋が在るんですよ、もちろん規模・高さではスペインには敵いませんが、マゴおう事なく水道橋に間違いありません、芸術的なレンガ積みの水道橋が京都の南禅寺に在ります。

南禅寺から岡崎の動物園横を通り、平安神宮の大鳥居の前を流れ大きく曲がり冷泉通りを経て夷川ダムに至ります。

夷川ダムは日本近代化の象徴で、もう一カ所岡崎蹴上に在る蹴上ダムと共に水力発電でわが国初の電気を供給、此処で発電した電気でわが国初の路面電車を走らせる事になる。

蹴上発電所は現在レンガの建物は残っているが機能は失われているが、夷川発電所は発電機能はある様です、ただ遺跡的価値しかないのでは?。

琵琶湖へ流れ込む水系はあるのですが、古来琵琶湖から流れ出る川は瀬田川のみで、初めて瀬田川以外から琵琶湖から流れ出るのが疎水なのです。

田辺橋から鴨川沿いの調整堀に放出されます。