スペイン紀行

スペインあれこれ

スペインと言えば フラ

最近は小学校でもダンスを授業で習うそうなのですが、昔からリズム感の悪い私は暫らく習ったバイオリンも続かず、カラオケも歌えないのですが音楽を聞くのが好きです、レコードのコレクションはオペラ唯一踊れるのが盆踊り、そんな私が見に行くのがフラメンコなんです、マドリーにはタブラオ(フラメンコを見る小屋)が数件あります、有名処では「カフェ・デ・チニータス」や「コラル・デ・ラ・モレリア」や「トレス・ベルメハス」など、今回はプラサ・サンタ・アナ近くの「ビジャ・ロサ」に行きました。

タブラオ(日本語で板)にはスペイン訪問時には必ず行くのですが、予約をして行ったのは1度だけ、日本からスペインツアーで訪れた時だけ、よく尋ねられるのですがタブラオは予約して行った方がいいですか?って、お答えはイイエぶら~と行って空いてれば入る、だってタブラオは沢山あるのだから。

タブラオにはフラメンコを見せるだけの店や、BARで飲みながらフラメンコを見る店、レスタウランテとタブラオを一緒にした店、色んな形態が有りますが、団体客を入れる店は敬遠した方がイイですね。

マドリーのビジャ・ロサはレスタウランテになっていて、フラメンコがメインとは思いません、オテルをグラン・ビア辺りで取る事が多いので、近くのトレス・ベルメハスに行く事が多いです。

絶対とは言えないのですが、タブラオで食事の美味しい店に当った事がありません、21時頃から始まるので出来ればBARで食事を済ましてから、ゆっくり一杯飲みながら見る方がイイですね。

最近中国人の団体客や朝鮮人の多いタブラオには行かない事にしています、何故ならバイオーラが踊っている時にフラッシュを焚いたり、マナーを守らない輩が多く、お金を払うのだから気持ち良く見たいですものね>

MERCADO 8 REUS

REUS(レウス)って馴染の無い名前の街ですね、こう言えば解かってもらえますかね~アントニ・ガウディ・コルネットが生まれた街、バルセローナからセリカニアス(近郊列車)で南へ1時間のタラゴナから15キロ内陸に入った所に在ります、小さな田舎街ですが昔ながらのスペインが残っています、ガウディはこの街で鍛冶屋の息子として生まれました、ガウディ作品ではタイル使いが有名ですが、鍛冶屋の息子だけありロート・アイアンの作品も有名です、例えばレイアール広場の街灯やグエル公園の駐車場の門やグエル邸 1階入り口のロート・アイアン等、圧倒される鉄の芸術が私は好きです。  
*ロート・アイアン=鉄・鋳鉄で出来た面格子及び飾り。

*REUS(レウス)にはムセオ・デ・アントニ・ガウディ(ガウディ博物館)があります、バルセローナだけがガウディと思ってる人やはり此処を見ないと。

田舎町の物価の安さには驚かされる、日本でも同じなのですが田舎に行くほど物価が安い。

ぺスカデリア(魚屋)は地域により置いてある魚の種類が違い、地中海だとマグロが最近多くなり、カンタブリアだとバカラオ(タラ)、ガリシア大西洋に行くと多くなるのがプルポ(タコ)ですね。

カルネセリア(肉屋)さんは何処にでもあるのですが、やはり地域色が陳列に出ますね、アンダルシアは肉の種類が多い様の思います、写真の様にハモンやコネッホ(ウサギ)やコルデーロ(羊の子)、やはりお肉の国ですね。

華やかさではフルテリア(果物屋)に勝つものはいないでしょう、プラタナ(バナナ)、ピーニャ(パイナップル)、マンサナ(リンゴ)、ウバ(ブドウ)、カキ(柿)。

カステージャやカタルーニャでイーゴと言えばイチジクですが、アンダルシアでイーゴと言えばサボテンの実の事、初めて食べたのは数年前で甘くて美味しい味が忘れられません、屋台で売りに来るイーゴはスペインならでは。

安くないですか?ナランハ(オレンジ)がボルソ(ナイロン袋)で1エウロ(130円)、パタタ(ジャガイモ)も5キロ2エウロ(260円)

タラコで食べる郷土料理

スペイン・カタルーニャ地方に在るタラゴナ、港町で紀元前から拓けた街

私は最近バルセローナにオテルを取らず、タラコ(タラゴナ)に宿泊する事が多くなりました、バルセローナからセリカニアス(近郊列車)で焼く時間静かな街、この街の郷土料理が写真のアロス・ネグロ・コン・ガンバ、日本語に訳すと「イカ墨ご飯の海老入り」とでも訳しますのでしょう、これがイケる味なんです特におこげが最高。

この店の名前の付いたビノ・ティント(赤ワイン)、ここタラコ(タラゴナ)で何度か行った店「el pigot」は小さな店だが美味しい店。

炊き上がったアロス・ネグロ・コン・ガンバを皿にサーブしてくれます、優しくて愛想の良いカマレラ(女店員)、なかなかのグァッパ(べっぴんさん)です。

見た目はネグロと言うだけあって黒いのですが、イカスミのまろやかさと魚介類のカルド(出汁)が効いた一品、リモンを絞って酸味が口イッパイに広がります。

ソパ・デ・ぺスカド寒い時の温かいスープは生き返るな~。

パン・コン・アリオリ、スペインの堅いパンにアホ(にんにく)を塗り、アリオリ・サルサで食べる。

食後のポステレ(デザート)はいつもアロス・コン・レチェなのですが、この日は無かったので、クレマ・カタラナにしました。 最後にサービスのチュピート(食後酒)はオルホを頂きました。

*orujo(オルホ)とは葡萄酒の粕を再蒸留したお酒で、元々はスペイン北部のお酒だったのですが、今ではスペイン全土で飲まれています。

本当にココ「エル・ピゴット」は気持ちの良いお店ですよ。