スペイン紀行

スペインあれこれ

Catedral(カテドラル)

スペイン旅行に行くと必ず訪れるのが大聖堂・教会、私の家は真言宗大谷派ですが宗教には何の関心も有りません、が!、スペインに行けば雑談でよく「お前は何を信じてる?」と聞かれる事があります、めんどくさいのでブディスタ(仏教徒)と答えておきます、スペイン人のほとんどはカトリック教徒、熱心な信者が多いので知られている。


写真はバルセローナに在るサグラダ・ファミリア教会

旅行でカテドラルを訪れると入口でアトズサリする方もいた事でしょう、カテドラル入口に真っ黒な服を着た老女が手を差し出している姿、日本のお寺には無い光景でチョット戸惑います、教会ですので寄釈を求める俗に言う「物乞い」です、宗教観の違いで恥ずかしさはない様です、持てる人が持たざる人に与えるのは当たり前、貰う側は持てる人を神の道へ誘ってやる、そんな思いがあるので礼(Gracias)は言わないのである、ポケットに残っている小銭があればあげてください。


写真はバルセローナに在るカテドラル・エウレリア

スペインでは大聖堂(カテドラル)と教会(イグレシア)礼拝堂(カピージャ)とありますが、格に寄って呼び名が変わる様です、私はカトリカではないので詳しくは分かりませんが司教座が有るか無いかの違いに様です、日本で言えば門跡が付くか付かないかの違いじゃないでしょうか?。
写真はログローニョに在るカテドラルです。

カテドラルとイグレシアの違いも建物の規模や大きさではない様です、規模が小さくても格の高いカテドラルの名の付いたところもあります。


写真はサンテアゴ・デ・コンポステラの大聖堂、世界3大聖地のひとつ。

スペインでも古さでは負けないタラゴナのカテドラル、堂内はシンプルだが内部の重厚さは一見の価値がある大聖堂。

セゴビアのカテドラルは比較的新しくできた建物、新しいと言っても18世紀後半なので300年経っている、他のカテドラルはバロック様式やゴシック様式やルネッサンス様式が混合している事が多いが、セゴビアのカテドラルはゴシック様式のみで「大聖堂の貴婦人」と呼ばれています、朝早目に行くとステンドグラス(ビディリエラ)から入る光が素晴らしい。

ドゥルシネーア・デル・トボーソ

ドゥルシネーアは小説「ドン・キホーテ」に出てくる、主人公ドン・キホーテの想像上の思い姫ですが、ラ・マンチャにはドン・キホーテは我が村の出身だだの、ドゥルシネーアは我が村の出身だとか言う村があります、ご存じの様にドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャはミゲル・デ・セルバンテスの創作、ドン・キホーテも実在した人物ではないのですが、小説には村の名を特定していないものですから、おらが村の英雄として勝手に名乗り出るところも多く、文学の研究家も勝手にこの村?ではないかと煽るため、ドゥルシネーアが生まれた村だと言うエル・トボソ村まで出てきました。

Museo Cervantino

エル・トポソ村にあるセルバンテス資料館、ドン・キホーテの刊行が1605年だから小説ドン・キホーテの時代背景は14世紀後半から15世紀前半であろう、その頃の生活様式をそのまま保存してある、フェクションのドン・キホーテが実際にあった事の様に感じる、ベット・台所用品・食器などが置いてあり、資料館を見終わった時にはノンフェクションではないかと思うリアリティー。 

ベットの上にある丸い物に柄の付いたのを何だと思われますか?、「おこた」なんです丸い容器に焼いた石を入れシーツを温める器具。

村の入り口に在るドン・キホーテのモニュメント。

ムセオ・セルバンテノに在るアセイツナの絞り機

この時期(5月~6月)に見られるコウノトリの巣作り、コウノトリは春にアフリカからスペインへ繁殖の為に飛来する、カステージャからアンダルシアにかけて古い教会などではよく見られる。

お土産

スペインで美味しい食べ物は?ハモン・セラーノ(生ハム)、当然現地でアゴがキシム程食べられると思うのですが、この味を日本に居る家族にも味わってもらいたい、と思ってもハモン(生ハム)は日本に持ち込めません、以前は法律違反をしてコッソリ持ち込んだんですが、今は各空港にワンちゃんが目を光らし持ち込もうモノなら、必ず見つけられて荷物のソバから離れません、一口あげるから見逃してと言ってもワンちゃんには賄ろは通りません、そこで考えたのが缶詰です。
これが難問で美味しい缶詰を探し当てるまでに3年掛りました(大袈裟)、LA PIARA(豚さん達)このパテが美味しいんです、スペインパンにこのパテを塗ってビノ・ティント(赤ワイン)はたまりませんね~。


何処に行けば買えるの?ですよね、旅行で行くのですがマドリーには寄りませんなんて、大丈夫どこの街にも在るエル・コルテ・イングレスの食品売り場、エル・コルテ・イングレスと言えばスペインで唯一のデパート、都市で一軒見つければゴキブリと同じく周りに2~3軒見つかります、このデパートは便利で土産物から生鮮食料品まで何でも置いています、欲しい物があればエル・コルテ・イングレスへ行けば必ず揃います。

余談ですがハモン(生ハム)について豆知識を、ハモン・セラーノと言ってもピンからキリまであります、最高級品はイベリコ種の「ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ」、ドングリを食べて放し飼いで育った豚さん、何処で育ったかも重要ですね例えばハブコやトレべレスであれば言う事無し、次に「ハモン・イベリコ・デ・レセボ」はイベリコ豚で配合飼料30%放し飼い、最後に「ハモン・セラーノ・ピエンソ」は配合飼料で育てた豚さん、オテルの朝食で出てくるのはほとんどピエンソだと思います。


さて街で本物の美味しい高級品を食べるには?、私は行く店が決まっていて「SINC JOTA」で食べます、本物を安くて質が良いのが食べれますよ、「ムセオ・デ・ハモン」と言うチエーン店が有りますが、何度か入ったのですがもう行く事がありません、ハモンの見分け方はハモンを親指と人差し指でつまんで、体温で溶ける様でしたら質が良いものです、ベジョータ(ドングリ)は融点が低いため豚さんの脂身が指の温度で溶けます。