スペイン紀行

スペインあれこれ

タイルについて。

先ずはバレンシアから。

バレンシア・エスタシオン・デル・ノルテ


私はタイルに関わる仕事をしております、スペインに行く事になったのもそもそも仕事絡みだったのです、当時KLMオランダ航空に乗りスキポールでトランジット、バルセローナに着きエウロメット(高速鉄道)でバレンシアへ、バレンシアで一泊して迎いの車に乗り工場のあるカステジョン・デ・ラ・プラーナまで行く事に。


英語は学生時代6年間に習った記憶は在るのですが、もちろん聞く事も話す事など全く出来ません、スペイン語など未知の言語で聞くのが初めて、そんな無謀な状態でスペインへ行った事に今思い出しても赤面するばかりです。


カステジョン・デ・ラ・プラーナはバレンシアから海沿いに80キロほど北に位置しています、エウロメット(高速鉄道)の止まる駅も在るのですがバレンシアに到着が夜になったため、タイルメーカーがバレンシアにオテルをレセルバ(予約)していた為バレンシアに1泊する事になったのです、6月のバレンシアは日本と同じ気候なのですが流石に地中海沿岸で、日本の様に蒸し暑くなく湿度が30パーセント気温28度、初夏の頃のバレンシアでは「オルチャタ始めました」の看板やティエンダ(屋台)が出だします、日本で言う「冷やし中華始めました」的な季節の風物詩です。


スペインはタイルで有名なのですが、元々タイルの発祥はイスラーム文化で、レコンキスタまでの800年間イベリア半島はイスラームに支配されていた、その為スペインはタイルの歴史が長く良質のカオリンを含む土壌にも恵まれ、今に続くタイルの生産量の多い国なのです、特に地中海沿いの都市にはタイルで有名な産地が多くあります、有名な所ではバレンシアの近くに在るマニセスやパルテナやアルコラ、機会があれば訪れてみるのもイイですよ。