スペイン紀行

スペインあれこれ

MERCADO 2 セビージャ

セビージャを代表するメルカドMARCADO DEL ARENAL、マエストランサ闘牛場の近くに在り、規模的には大きいのですが以前ほどの賑やかさは無くなりました、写真を撮った時はシエスタの時間で人影はありませんでした、地中海の新鮮な海産物が並び、場内のBARも充実しており朝に行くと賑わっていますよ。

セビージャの位置関係は地中海に近くは在るが、海に面しているわけではなく、一番近い港町ウエルバから95キロ内陸部に入っています、それでもセビージャが港町と呼ばれるのには、地中海へ注ぐ大河グァダルキビルが有るためです、地中海からグァダルキビルを船でセビージャ上る、その為地中海の新鮮な海産物の集積地となったのです、歴史的にはコロン(日本読みではコロンブス)がここから出港し、支倉六右衛門常長(支倉に付いては後日アップします)の上陸した地。

スペインのメルカドの原型の様な誠に美しい建物、近代(とは言っても100年ほど前)の鉄骨にガラス造りの美しいメルカドも素晴らしいのですが、直線的に野菜・肉・鮮魚・乾物などコーナー別に並び、品物を売る声と客の行き交う雑踏、正に市場そのもの。

中央下にサンディア(西瓜)が出だしたので、チリモジャがそろそろ終わりの時期、イーゴ(サボテンの実)やプラタノ(バナナ)が美味しい時期。

エウロパではあまり食されないプルポ(タコ)が並ぶのもスペインならでは、アンダルシアならではのボケロネス(イワシ)やベスーゴ(鯛)美味しそうな食材が並ぶ。

「エル・ぺスケロ」漁場と言う名前だけあって新鮮で美味しい、夕刻からは座れないくらい席が無い位人気店、メルカドの中に在るBARとは思えないチャンとしたレスタウランテ。

アンダルシアではシエスタの時はこんなもんですよ、特に市場なので殆んどcerrar。

MERCADO(メルカド)

mercado(メルカド)とは市場のことです、スペインのメルカドは公設市場が多く、鉄骨造りの独特の建築物が多かったのですが、最近は少し事情が変わりつつあります、庶民の買い物を支え家庭の夕食に直結するメルカド、その国の生活事情を知るのには先ずmercadoへ。

メルカド・サン・アントンはマドリーの中心グラン・ビア近くの、チュエカ地区に(最寄駅メトロ・チュエカ)あります、以前は昔ながらのメルカドだったのですが、メルカド・サン・ミゲルの形態が当たり昔ながらが無くなりました。

メルカド・サン・ミゲルは観光客相手のイートイン・スペースになっていますが、今から16年前までは普通の市場だったんですよ、最近はBAR村の様になってしまっています、大阪で言えば「黒門市場」の様で観光客が押し寄せ、店前で売り物の魚を焼いてイートイン・スペースで食べさす、市場としては邪道ですよね、観光客が求めているのは庶民の生活が見たいのに、有難がってメルカドに行ったと美味しくもないのに喜ぶ観光客。

メルカド・サン・アントンは4階建てで、0階はスペル・メルカド、1階はメルカド、2階はイートイン・スペース、3階はタベルナになっています。

(スペインの0階とは日本式にいえば1階です)

メルカド・サン・ミゲルは観光客で満員、何を食べても美味しい店がなく最近は行きません、その点メルカド・サン・アントンは空いていて美味しい店もアリ、帰りに0階のスペルメルカドで買い物もできる、もしココで揃わない物があれば、歩いてスグの処にメルカド・バルセロが在りますよ。

エスカレラで2階へ上がればグルリとイートイン・スペース、お店で食べたいものを買い次は何を食べるか考えながら味あう。

4階タベルナは夜もやっているのでビノを飲みながら美味しいものを食べてはいかが?。

マリア様って?

以前にも書きましたが私は宗教には全く興味がありません、が造形物には凄く興味を引かれます、スペインはカトリックの国特に南部アンダルシアはマリア信仰が深く浸透しています、何故かエウロパ南部のイタリアやアンダルシアでは盛んですね、アメリカなどでは!オー・マイ・ゴットと言うのに対して、イタリアなどでは!マンマ・ミーアと言いますよね。

セマナ・サンタの聖金曜日に、このラ・マカレナから聖体が山車に乗って、セビージャの街を練り歩きます、もしセビージャに観光される機会があれば、バシリカ・マカレナまで足を延ばしてみませんか?。

信仰心の無い私はバシリカの前に在るティエンダのchurros目当てです。

バシリカ・マカレナの入口を入ると、そこは別世界。
basilica(教会)バシリカ。
教会は他にCatedral(カテドラル)とか、Iglesia(イグレシア)と呼ばれる建物があります。

入って正面に鎮座するのはヘスス(イエス)じゃなくマリアです、スペイン人の女性の名前で多いのがマリア、それとマリアにちなんだカルメンですよね~、因みにスペインを旅行される加賀まり子さん、オテルでチェクインされる時に、カガ・マリコと言わずカガ・マリアで答えないと、レセプシオンでクスッと笑われる事がありますよ、caca maricon(汚い・レスビアン)になっちまいます。

日本の仏像(観音様)も神々しいですが、マリア様も神々しいですね。

宗教の成せる技は素晴らしいですが、宗教の違いで殺し合う愚には呆れてしまいます、誰が何を信じようがドウでもいい事で、他の信じるものを排除するのは如何なものか?、私には関係ない事なのですが余談ですが、一昨年カミーノでサンティアゴ・デ・コンポステラは、異教徒も受け入れる懐の大きさに宗教を再認識。