スペイン紀行

スペインあれこれ

プエルタ・デ・アトーチャの事について。

スペインの首都マドリーに在る最大の駅、マドリーはスペインの中心に位置する為、ココからスペイン国内はもとより、フランス・ポルトガルなど国際列車も出ている、正にスペイン鉄道の起点とも言える駅です、スペイン・マドリーを初めて観光される方は、日本の感覚だと駅中心に都市が形成され、繁華街も近いのではないかとオテルを駅付近で決められる方もおられますが、スペインは事情が少し違います。

マドリーの中心で賑やかな処はプエルタ・デル・ソルで、アトーチャ駅から4駅目なのです、もし?宿泊される予定がおありならソル周辺をお奨めします、かと言ってもアトーチャ周辺にも観る処も多く、ソフィア王妃芸術センターやプラド美術館・レティーロ公園などは 駅から徒歩圏内です。

さてプエルタ・デ・アトーチャ駅は1851年にマドリー・サラゴサ・アりカンテ鉄道(MZA鉄道)として開業、写真の大屋根が示す通りエウロパで見かける主要駅の典型ですが、1992年旧駅の外観だけを残し新駅舎をリニューアルしました、大屋根の下に在ったアンデン(ホーム)を改造して、世界でも珍しいハルディン・トロピカル(植物庭園)に待合処やカフェテリア・コンシグナ(コインロッカー)になっています。

駅正面玄関を入ると眼下にハルディン・トロピカルは見えます、右左両サイドにある段の無いエスカレラを利用して1階降りるとAVEの乗り場に着きます、この駅は3層構造になっていて一番下がハルディン・トロピカル、2番目がAVEの改札口及びAVEの待合室になり、最上階が正面玄関及び駐車場になっています。

ロルカの像が立っている処が撮影スポットですよ。

カフェテリアの奥へ歩いて行くと在来線やAVEのタキジャ(切符売り場)があり、逆に後ろへ歩いてハルディン・トロピカルの方へ行くとコンシグナ(コインロッカー)があります。

ハルディン・トロピカルの中心には池になっていて、旅のひと時魚やカメに癒されます。

さて、AVEに乗る為にB1から0階に上がって行きます、丁度中央の男性の後ろにロルカの像が見えていますね、このロルカ(詩人)の像はマドリーの中心にあるプラサ・サンタ・アナにも同じものが有りますよ。

0階のAVE乗り場に着きました、私はココからトレドに向かいます約30分でトレドに到着、マドリー~トレド間は45キロ程日本で言えば大阪~京都間ほど、AVANTと言う名の特急で行きます。

スペインのAVEに乗るには空港の様なエキパヘ(荷物)検査があります、その為少し早い目にチェックインしないとイケません、列車に乗り込む時も少し早い目に乗り込まないとアルマセンアミエント・デ・エキパヘ(荷物置き場)のスペースが無い場合があります。


なぜ?厳重な検査が?、忘れもしません2004年私がセビージャに向おうとメトロに乗り、アトーチャ駅で降りた途端大混乱!つい1時間前列車テロがあり、全鉄道が運行停止状態でメトロも止まり、アトーチャから歩いてオテルまで帰る破目になったので鮮明に覚えています、セルカニアスが爆破され200人近くが犠牲になった、かつてスペインにもテロがありました。

レスタウランテ「エンリケ・ベッセラ」

セビージャで滞在する時には必ず寄るレスタウランテ。

スペインで食事をするには?、レスタウランテ選びからですね、スペインには政府観光局が定めるランクが有ります、テネドール(フォーク)の数で店の格を決めています、最高級なのがテネドール(フォーク)5本、ま~政府が決めている事だから信じるか信じないかは貴方しだい、私の基準でクチャラ(スプーン)5本をエンリケ・ベッセラに付けました。

扉を開けて店内へ入ると先ずはバラー(カウンター)が有ります、こちらでタパスを肴にカーニャ(生ビール)を飲むのも良し、奥のメサ(テーブル)でビノ(ワイン)で料理を食べるもよし。

タパス(小皿料理)・ラシオン(中皿料理)・プラト(レギュラーサイズ)と選べる、どれを食べるにしてもメサ(テーブル)で食べると10%アップ

バラー(カウンター)の前にはタパス用の料理が並んでいます、スペイン語が解らなくても指さすだけで一皿出てきます、カマレロ(給仕)は歳をとった人ばかりでイケメンはいないのですが、笑顔で接してくれるので居心地がイイですよ。

コンスティトゥシオン通りのプラサ・サン・フランシスコから見ると、特徴のある建物Edificio de la Adriatica(ラ・アドリアティカ)が見えます、右側に少し見えてるのがバンコ・サンタンデル、その右側に在るカジェ・ホアキン・グイチョットの突き当りに、エンリケ・ベッセラはあります。

プラサ・マヨールの事。

マヨールとは「もっとも大きい」とか「主要な」とか訳されます、なのでスペインの町や小さな村にも在ります、小さな誰にも会わない村でプラサ・マヨールのノンブレ・デ・ウン・バリオ(町名表示板)を見ると此処にもと思ってしまう、それほどスペインにはマヨール広場が溢れかえっています。

それほどマヨール広場が溢れかえっている中でも、サラマンカとマドリーのマヨール広場は別格です、特にサラマンカの美しさはその様式にあるのでしょう、チュリゲラ様式と言われる設計者アルベルト・デ・チュリゲラの作品、この広場に立つとマヨールの意味が解ります。

スペインを代表する広場といえばマドリーに在るマヨール広場、スペイン観光に行かれた方は必ず訪れる広場、首都マドリーに相応しい大きな広場、中央の騎馬像はこの広場を作ったフェリーペ三世、支倉六右衛門常長を謁見した国王としても知られている、写真正面の二つの塔の建物を「カサ・デ・パナデリーア」と言いますが、何故?パン屋と呼ぶのか、広場建設当時この部分にパン製造業管理局が置かれていたためです、この部分はスペイン王室の所有になっています、それ以外は一般人の所有になっています。

さすがマドリーのマヨール広場、使われ方も正にマヨールでして、闘牛も行われていました、中世には罪人の絞首刑もこの広場で、王位継承の式典も行われる多目的広場、今も一年を通して色々な催しが行われます。

カサ・デ・パナデリーアの1階は今は観光案内所になっています、観光に行かれた方はこのインフォルマシオンで無料の地図を貰ってください。

毎週日曜日に行われるガレリア(回廊)を切手等を見て回りませんか?、この後トレド門を出てラストロへ向かうと丁度良い時間です。