スペイン紀行

スペインあれこれ

今日は1日ドニャーナで遠乘

世界遺産ドニャーナ国立公園はスペイン南部セビージャの南に在る湿地帯、リオ・グアダルギビル(川)が大西洋に流れ出る堆積物で出来た湿地、ラムサール条約にも指定されている、今回私が馬を借りるグランハ(牧場)がドニャーナ入口の村アスナルカサルです、アスナルカサルはスペイン山猫で有名な村、ドニャーナには自然動物保護区になっている、特にアフリカから飛来する野鳥はドニャーナの自然を代表する。

さて、今日一日相棒を務めるアレハンドロ、種はアンダルシアン種スペインのアンダルシアンは歴史が古く、アルタミラ洞窟の壁画にもその姿が描かれています、アレハンドロを厩舎から出し馬装をする。

馬装を終えたアレハンドロ中々イイ姿の8歳相性が良さそう。

マパ(地図)を貰いいよいよエキタシオン(乗馬)の始まりです。

馬場でアレハンドロ君の癖をつかみ、性格を見ます。

いよいよパセオ(散歩)に出発。

いつもの手綱と違い馴れるのに少し掛りそう。

チュンベーラと地元の人が呼ぶサボテン、カクトス?と聞いたのだがチュンベーラと言い張るので以後チュンベーラで。


余談ですがサボテンの実は食べられるのをご存知ですか?、スペイン特にアンダルシアに夏訪れるとよく目にします、Higo(イーゴ)と言いますがカステージャ・イ・レオンではイーゴ(Higo)と言えばイチジクの事、メルカドで「?Que es esto?」(これは何)と聞くと「Esto es un Higo」、なのでサボテンの実もイーゴと言います。

オリーブ畑と森の中を延々進む、マパ(地図)を貰ったのだが自分が今何処に居るのか解らない、マパ(地図)が役に立つとは思わない。アレハンドロ君は頭の中に地図が入っている様です、carretera(カレテラ)に来れば手綱を緩めれば

兎に角アレハンドロ君の記憶にお任せするしかない様だ、目印になるコンビニもガソリンスタンドも無い、もちろん標識も無いためカレテラ(分かれ道)でどちらに行けば?、6時間の間に会った人は1人だけ鹿3頭。

アレハンドロは道草の名人、好物を見つけたらテコでも動かない。

お尻が痛くなってきたので帰って来ました、当然道が解からないのでアレハンドロ任せです。

ロシオに付いては改めてアップします。

お昼御飯はカサ・ファン・イグナシオで頂ました。

天空の城モレージャはナポレオンに落ちる

まづはモレージャから説明しないといけないですよね!。
スペインのバルセローナからバレンシアにエウロメッドで海沿いに南下していくと、エウロメッドが最初に泊まる駅がカステジョン・デ・ラ・プラーナ、モレージャはそこからアウトブスに乗り120キロほど山に入った寒村、城壁に囲まれた小さな村で日本に例えれば兵庫県の竹田城かな?

国道N-232号線に在りバレンシアからスペインを北上するのに主要な地、寒村だけあって主要産業は織物のモレージャ織、そんな寒村に何故?ナポレオンが?。

スペインは一時期フランスに占領された時期があります、国王もナポレオンの弟がカルロス国王と名乗り統治していました、その占領時に此処モレージャもナポレオン軍に攻められました、小さな村なので1~2泊もすれば隅から隅まで観光できます。

城跡の中にムセオ(資料館)が在り興味深い展示物が在ります、パセオ(散歩)がてらに山登りなど如何でしょう?。

日本ではモレージャの名前も知る人はいないのですが、スペイン各地から観光客は来られるようで、村の経済は観光客で成り立っている様です。

今も城の修復が進んでいる様で私が行った時も大掛りな工事がなされていました。

ココが城への入り口になります、レセプシオンで7エウロを支払徒歩で城まで登ります、約20~30分の登山になります。

城から降りて近くにあったレスタウランテで昼食を摂る、スペイン人の昼食時間は13時以降14時くらいが普通、12時に空いているのは非常に珍しい。

その為私以外に客は一人もいない、料理の用意もまだ出来ていないのでゆっくり休憩をさせていただく。

山肌にへばり付いた様な村なのでご覧の様に入口が2階部分に在ります。

ビノ・ティント(赤ワイン)とパンで1時間以上を費やして、ようやく出てきたのがソパ(スープ)だけ、もうこの村に3日居るが万事スペイン時間が流れている

頼んだコルデーロ・アサド(羊のステーキ)が出てこないので聞くと、もうスグ肉屋が持って来るので「食べるか?」との返事、流石気の長い私も呆れましたが「郷に行っては郷に従へ」で「食べさせて下さい」と返事、食べるんかい!。

マドリーからパリへ

マドリー・チャマルティンからパリへ寝台列車で行く、海外では(主にスペイン)基本的に移動手段は公共交通機関を利用、スペイン国内では鉄道かアウトブスが多く、航空路及びレンタカーは利用しません。
ただ、エウロパ圏内では航空機を使う事もあるのですが、パリ・ローマへは寝台列車の方が快適でです、料金的には航空機の方が安く感じるのですが、航空機で2時間その後オテルに泊まりレスタウランテで夕食を摂る事を考えると、寝台列車でオテル並みのディナーを摂り寝台で寝るとは贅沢ではないでしょうか?。

出発は19:00なので駅構内で飲み物を買う、その後エル・ムンド(新聞)を買い込んで時間調整。

ここチャマルティンはアトーチャに次ぐマドリーの主要駅、チャマルティンから終点パリのオステルリッツまで13時間。

スペインの鉄道はほゞ時間通りに運行されますが、セリカニアスに関してはその限りに在りません、AVEが開通するようになってからはオラリオ通りに運行されています。
エウロパの鉄道は何処も同じ様ですが、自分の乗る列車の入るVia(プラットホーム)が決まっていません、列車の入る10~20分前にアンデンに表示されます。

乗車してスグにコブラドールがやって来て、セナ(夕食)の時間を確認に来る、20時と21時のどちらかにと言う事なので21時を選択、夕食を摂った後は翌日のデェサユノ(朝食)まで食べれない事もあるのだが、スペインに馴れてくると21時や22時のセナ(夕食)は普通に思えてくる。

エリプソスのコンパルティム(個室)は2リテラ(ベット)、フランシスコ・デ・ゴジャ号もホアン・ミロ号(バルセローナからパリ間)同じです、セナ(夕食)から帰るとリテラ(簡易ベット)のメイキングが終わっています、コチェ・コメドール(食堂車)にはドレスコードはありませんが、エウロパ人を見るとそれなりの身なりで、他の方が見て不快に感じる事は避けたい。

コンパルティム(個室)には2本のアグア・ミネラルとアメニティーがあり、トイレや小さいながらもシャワーがあり快適です、早朝フランスのブドウ畑を見ながらデサユノを戴く、なんて優雅な旅なんでしょう。

旅の醍醐味はセカセカ観光地を周らず、思いついたら駅に行き列車のチケットを手に入れる、他の人があまり経験しない事が体験できる、思わぬアクシデントに遭うのも旅ですね。