スペイン紀行

スペインあれこれ

サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダ

サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダのパラドール、もちろん私には泊まれません、この前を通り過ぎアルベルゲを探します。

カテドラルは出来るだけ入る様にしています、宗教には関心が無いのですがカミーノを歩く礼儀として、カトリックに敬意を表して手を合わす。

信仰心とは時に凄い事を成し遂げるものだ、何百年を掛けて石組のカテドラルを建てる、時に何百人の人殺しもする野蛮性も持ち合わせている、人々の幸わせを祈り他の宗教を信じる者を殺戮する、宗教を商売の手段として金儲けをする団体も、それでも宗教が無ければサグラダ・ファミリアも東大寺も建たない、人の信仰心が形として表したものが世界遺産として残る。

アルベルゲ・デ・サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサダ

広場にはペレグリーノの為のフエンテ・デ・アグア・ペレグリーノ(ペレグリーノの為の水飲み場)。


スペインの水事情、概ねスペインの水は飲めます、ただ日本とは違い軟水ではない為、お腹をこわす事があります、マドリーは水道水をそのまま飲めるのですが、バレンシアやカタルーニャなどは直接飲むのはお奨めできません、スペイン全般に言える事は硬水(カルシウムを多く含む)の為石鹸が泡立ち難く、シャワーも日本人には物足りないですね、飲むのでしたらスペルメルカドで、アグア・ミネラル(天然水)を買う事をお奨めします。

カテドラル内のベレン(キリスト生誕の人形)

南米で産出したオロ(金)を使ったアラタル・マヨール(祭壇)、コロンの新大陸発見からスペインの隆盛が始まる事により、新大陸の地獄が始まる。

オフィシーナ・デ・ツーリスモ(地図や案内が受けられる)

アマポーラの咲く道を

春のスペインを歩くとアマポーラをよく見る、線路の脇道路の土手に赤い花を見つけるとホッとするのは私だけ?、黙々とメセタを歩くペレグリーノにひと時の癒しを与えてくれる可憐な花。

果てしなくサンティアゴに続くカミーノ(道)、メセタは高低差も少なく歩きやすいのですが、変化に乏しく行けども行けども麦畑。

ブドウ畑と麦畑の中を進む道に何かを見つける事が出来るか?、何かを見つけに歩く同じペレグリーノに「ブエン・カミーノ」。

なんちゃってペレグリーノ(巡礼者)の多いこと、プチカミーノ・デ・サンティアゴを楽しむ人、ハイキング気分で。

アルベルゲから次のアルベルゲまで荷物を運んでくれるサービスも有る様です、日本からも観光バスでカミーノ気分を味わうツアーもある様です。

ワイン(VINO)

スペインのワインは安くて美味しい、高くて美味しいのは当たり前、毎日飲むワインは安くなくてはいけない、安くても美味しくなければ毎日飲めない、だからスペインワインが選ばれる所以でしょう、特にスペイン北部のエブロ川流域のワインが美味しい、エブロ川流域一帯をリオハと言い1000年の歴史をもつワインの産地、テンプラ二―リョ種がほとんどでD.O.C(原産地呼称)は品質管理が厳しい。

日本で買えば1300円のシグロも600円で買えます、兎に角ワインは安いので消費も多い、紙パック入りの500mlだと60円で買えるのは嬉しい。

カミーノ・デ・サンティアゴでパンプローナを出てスグ、イラーチェにはペレグリーノの為に無料でワインが振舞われます。

左の蛇口からはビノ・ティント(赤ワイン)、右の蛇口からはアグア・ミネラル(天然水)が出ます、日本でも同じですが水質の良い処にはイイお酒が出来る。


BODEGAS(醸造所・酒蔵)

ペレグリーノが並んでワインを水筒に入れています、私もコップ一杯のビノ・ティントと天然水を頂きました。